特別賞(ヒューテック賞)
熊本県立蘇陽高等学校 |
私たちの学校は、「九州のへそ」といわれる旧蘇陽町にある山あいの小さなまなびやです。自然に恵まれ、人々の優しい気持ちで地域が成り立ち、「桃源郷」と呼ぶ人もいます。
その学校で私たちは写真部に所属し活動を続けてきました。これまで活発でなかった時期もありましたが、今回「古民家」を撮ってみようということで地域をみつめてみました。
身の回りの建物を撮影しているうちにあることに気づきました。山並みの景色を撮るときには分からなかったのですが、私たちを取り巻く風景が随分と変わってしまっているのです。まだ小さい頃にはあったはずのものが数多く失われ、新しく無機質な風景が広がり日本中どこにでもあるかのような建物が横たわっているのです。
その中で私たちのような何気なく風景を見ている若い世代にも郷愁を呼び覚ますような建物を見つけて走るのが一番大変でした。しかし顧問の先生と町内を巡り歩く中で、少しずつそのような建物に気がつくようになりました。
これらの写真は自分たちで探し当てた窓のある建物であり、路地であり、竈です。山都町というかつて賑わいを見せていた山間の町の息吹が感じられ、生活のにおいが漂っている風景に巡り会い、夢中でシャッターを切りました。
今回の写真撮影を通じて、今までよりも地域に目を向けてみる事の大切さを強く感じ、自分たちの住む町により愛着を感じるようになりました。
また漠然と活動していた部活動に一筋の光が見えてきたようにも思いました。今後は地域との交流を図り、多くの人々の日常を切り取っていけたらと思います。そして何よりもこの部活が本校で受け継いでいかれるようしっかりとした作品を後輩に残していきたいと思います。
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『逝きし日の面影』
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『裏路地の風景』
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『薪のある家』
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『光差す竈』
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