第一回民家の甲子園 入選 静岡県立静岡工業高等学校

静岡工業高等学校 PR文

 

『わが街 旧東海道・宇津ノ谷』

 トンネルを抜けると、眩いばかりの緑の木々が春のそよ風に揺られている。ここは、静岡市の西に位置する旧東海道・宇津ノ谷。木漏れ日の中をくぐり抜けると、山の中をぬうようにして民家が立ち並ぶl古風な街並みが広がる。この集落、宇津ノ谷は江戸時代から東海道五十三次の丸子、岡部の中継地点として利用されていた。豊臣秀吉がとある民家に立ち寄り、その礼として自らの羽織を授けたことでも有名である。今でもその民家は『御羽織屋』という呼び名で親しまれている。
 ここ宇津ノ谷の民家では大半が『船枻(セガイ)造り』という、側桁から腕木を外側に突き出して、水平に小板を張った装飾的な小天井が使われた、伝統的な構造が用いられている。軒先に近づくと、それがよく分かる。
 宇津ノ谷は年々過疎化が進み、老夫婦のみの世帯が増えている。平日は笠やカゴを身につけて畑仕事に出かける健康的な老人の姿を目にする。週末は、この宇津ノ谷へ訪れるハイカー達をよく見かけ、かつての東海道を思わせる。
 このような集落を大切に保存し、次の世代にも受け継いでいきたい。