第九回民家の甲子園 民家大賞 北海道札幌平岸高等学校

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 北海道の開拓の歴史を振り返ると炭坑や漁業などの産業とともに人々が集い、造り酒屋が誕生しました。それから約百年、土地に根ざした北海道の酒は生活に様々な彩りを添えています。

 

一、「造り酒屋」

 運河のまち、小樽。創業百十年余りの田中酒造本店は、現在でも運河近くで店を営んでいます。創業当時から本店では、港湾、鉄道、倉庫での労働が終わった後の人々の楽しみであるモッキリ酒を売っていたそうです。

 

二、「状差しの手紙」

 本店の柱の状差し。深みのある琥珀色の封筒から、歴史を感じることができます。市内、山方面、海岸、樺太、内地と分けられた状差しは、小樽港から道内各地へ出荷された清酒が遠く樺太まで送られていたことを物語っています。

 

三、「蔵」

 北海道最古の酒蔵である栗山の小林酒造。左から酒道具展示館、二番蔵、小林酒造本店。朱色のレンガと青空のコントラストの美しい光景です。二番蔵の向こう側に連なる十五棟以上の石造り倉庫群は、全国的に非常に珍しいものです。

 

四、「唎き酒」

 毎年、春の訪れを告げる栗山の酒蔵まつり。利き酒コーナーには五種類もの限定酒が無料でおかわりも自由。杉樽から柄杓で掬うお酒からは、仄かに木の良い香りが漂います。お客さんは勿論、小林酒蔵の方々もとても嬉しそうな良い笑顔。自分たちが造ったお酒を味わってもらえる喜びと、お酒造りにかける想いが伝わってきました。

 

五、「車座」

 酒蔵まつりにやってきた、延べ二万六千人。今年の新酒の出来を堪能しながら、あちこちで車座になって語らっています。お酒から広がる、人々の笑顔。北海道の開拓の歴史を振り返ると、炭坑や漁業の発展とともに酒造業が始まり、その中心となった小樽や栗山には豊かな水と米がありました。そして、酒は人々が集い、生活し、未来を拓く夢を語らう上で欠かせないものとなっていったのです。