第九回民家の甲子園 街かど賞 大分県立竹田高等学校

大分県立竹田高等学校 PR 

 

『町』、それは後世へと僕らの輝きと記憶を伝えていくもの

『輝き』、それは伝統・文化であり、人の想いの集まり

『記憶』、それはそこに住む人の大切な思い出

 

『ビー玉の世界』

ラムネ瓶に入っていたビー玉。覗き込むとそこには逆さの世界が現れた。狭い道、立ち並ぶ家々、白い漆喰の壁。どれも今も昔も変わらない景色であり、変わらない輝きを放っていた。

 

『青空の下で』

ある暑い日のこと。家の前で一休み。周りには暑い日も寒い日もずっと人々の往来を見てきた石垣がある。この苔むした石垣は今まで何を見てきたのだろうか。この石垣は人々の輝きや記憶を見てきたのだろうか。僕らはこの石垣もまた、輝きと記憶を伝えるものなのだと感じた。

 

『追憶』

家の中で見つけたもの達。燭台が立ち、その下には葉書。昔の人は蝋燭の薄明かりの下、葉書に込められた想いを読んでいたのだろうか。今では蝋燭に代わり、電球の明かりが明々と想いを照らす。今では使われなくなったもの。それは今と昔を繋ぐもので、昔の人の記憶の欠片。

 

『甍の波』

帰り道。見上げると瓦の屋根が重なり、続いている。まるで波のようだ。そう、甍の波。近頃見なくなった鯉幟。だが、きっとどこかで鯉幟も自由に空を泳いでいる気がした。ふと、小さな頃を思い出した。あの青い空を泳ぐ鯉幟を。鯉幟もまた記憶の一つだったのだ。

 

(せい)(らん)の夕焼け

眩しかった。赤い光が幹の合間から僕らを見つめていた。「また明日。」そんな声が聞こえた。青藍に染まりつつある空の中に、輝く夕日の赤。ずっと変わらない色。ずっと僕らのそばにいる柔らかな色。

 

今日もまた「また明日。」と声がする。

 

だから僕らも。

 

「また明日。」

 

そして空は青藍に染まりきり、また明日も彼はやってくるのだ。

 

形あるものはいつか朽ち、その時そこにある形無きものも共に消えるものだと僕らは思います。だから僕らは形ある『町』、そして町と共にある形無き『輝き』と『記憶』が朽ちて消えてしまわないよう、大切な一瞬をそのまま残せる写真を通して『輝き』と『記憶』、それらを伝える『町』を僕たちは伝えたいのです。