第五回民家の甲子園 街かど賞 鳥取敬愛高等学校

鳥取敬愛高等学校 PR文

 

「カリヤ~傘いらずの家並み」             

 一見普通の民家ですが,実はこれらの家は豪雪地帯にある民家です。普通の民家とどこが違うかというと,家と道路の間に,ひさしがついているのです。つまりアーケードです。町の人からは「カリヤ」とよばれています。雪や雨の日でも傘をささずに歩くことができたというわけです。町の人達からは「カリヤ」とよばれています。

 上にひさしを作る一方,足元には溝が作られています。雪の捨て場になります。このきれいな水をひいて池を作り,鯉を飼っているおうちも多いようです。鯉料理のお店が今もこの町にはあります。

 この「カリヤ」のある若桜町は,中世は城下町として栄え,江戸時代には鳥取と兵庫を結ぶ宿場町として栄えていたようです。明治時代の初めに,大火を教訓として道幅を広げ,その両側に水路を掘り,家の前にひさしをつけるようになったのが最初だそうです。

私たちの学校の理事長さんのおうちにも「カリヤ」があります。通行の邪魔になるものは一切置いてはいけないと決められていて,「カリヤ」の下は私有地なのに,誰でも通ることができたのです。他人の家の屋根を借りて歩くので「借り屋」というのが語源だそうです。傘いらずの町というわけです。

 人が集まったので,商業の町としても栄え,この「カリヤ」の通りから1本奥に入ると,白壁土蔵が建ち並んでいます。白壁土蔵のある狭い通りから上を見上げると,とんがり屋根がつらなっていてとても風情があります。

現在では,駐車場になっている「カリヤ」もあって,町の風景も変わりつつあるようですが,昔の人達が工夫した民家がいつまでも残っていてほしいと思いました。