第八回民家の甲子園 民家大賞 北海道平岸高等学校

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 私たちは、三月に佐渡ヶ島で行われた版画甲子園に出場し、佐渡をテーマにした作品を作りました。今回、その佐渡から北海道に渡ってきた本間泰蔵という人物がいたことを知り、北海道増毛(ましけ)町にある旧商家・丸一本間家を取材してきました。そこで、調べたこと、気付いたことなどを、写真とともにご紹介します。

 

一、「家構え」

 重要文化財にも指定されている旧商家丸一本間家。呉服店舗、呉服蔵、居宅部分、付属家が現存しています。どっしりとしたこの家は、単身佐渡から渡り、大成功を遂げた泰蔵の夢とロマン溢れる集大成です。百年経った今も、明治から変わらぬ姿で静かに佇んでいます。

 

二、「歴史」

 本間家と一緒に長い時を刻んできた屋根瓦です。一枚一枚、家紋の「七宝に花菱」が彫り込まれている豪華なもので、思わずシャッターを切りました。輪形をした突起は雪を止めるためで、雨はその中をくぐるようになっています。

 

三、「通り庭」

 本間家中央の通路を見た瞬間、その重厚な雰囲気に圧倒させられました。財力の象徴でもある高い天井や、上部に掛かった魔除けの天狗が、より一層迫力を強めています。この広い廊下を、大勢の使用人たちが忙しく行き交う様子が目に浮かびます。

 

四、「吹き抜ける」

 夏用の、風通しの良い葦障子。上部には洒落た透かし彫りが施されています。近くで目を凝らしてみると、太めの葦と細めの葦が交互に使われており、涼をとるための工夫に驚かされました。

 

五、「百二十年の味」

 泰蔵が創業した国稀酒蔵の代表作「国稀」。実は本間家は、呉服店の他にも、酒造業、雑貨店舗、海運業などを営んでいたのです。この国稀酒蔵は、百二十年もの間、暑寒別岳を源とする良質な水と南部杜氏の伝統的な手法でお酒を醸し続けてきました。店内は大繁盛で、今もたくさんの人に愛されていることが分かります。

 

 私たちの住む北海道は、泰蔵のように夢を追って別の土地から移住してきた人達によって発展していきました。彼の足取りを辿っていくと、本間家の栄華はそのまま増毛町の発展に繋がっています。北海道の開拓の歴史には、こんなふうに、他都府県との繋がりがあることを知り、とても面白いと思いました。