第六回民家の甲子園 民家大賞 静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校

静岡県立伊東高等学校城ヶ崎分校 PR文

 

今回私たちが紹介するのは、佐渡の民家です。

私たちはこの民家甲子園と並んで、高校生の全国大会である版画甲子園に今年の三月、出場しました。版画甲子園では佐渡の島々を取材し、三日間かけて一枚の版画を彫りあげます。私たちはその取材のおり、もう一つの目的を持って佐渡へ乗り込みました。その目的とは、この民家甲子園に出場するために佐渡の民家を取材することです。

 そして私たちが撮影したのが、佐渡の小木町宿根木という港町です。宿根木は佐渡島の西南部にあり、海岸段丘の入り江に形成された集落。かつて江戸時代では西廻り航路の寄港地として繁栄し、北前船の船主や船大工職人たちが集住していました。

 宿根木の家屋は船大工の手によるもので、狭い土地に百軒以上もの家屋が密集しています。道や土地に合わせて自由自在の形で建てられているので、その迷路のような町並みや船のような板張りの壁や石置きの屋根はとても印象的です。屋内の柱や建具などには朱漆が塗られてあり、居間は吹き抜けで大きな神棚のある豪壮なつくりの民家もあります。

 

 組写真のなかに、おばあさんが写っている一枚の写真があります。取材の途中で出会い、撮らせてもらったものです。取材をしていて私たちが感じたのは、佐渡の人々は小さな子から、お年寄りの方まで皆明るく元気で、笑顔がとても素敵だということです。この写真はそんな佐渡の人々を表現するのに最も適した一枚だと思います。

 佐渡にはいくつもの歴史文化財が存在し、そして今でもその伝統が受け継がれています。時代が進むにつれて日本独特の文化が薄れていく中、佐渡はそんな文化をしっかりと残し、伝統を活かして人々が穏やかにのんびりと暮らしている、そんな所だと思います。

 普段、温暖な気候の伊豆で暮らしている私たちに比べ、厳しい気候の中で暮らしている佐渡の人々は、人間的に温かくとても人情の厚い方ばかりでした。