第六回民家の甲子園 特別賞 高松市立高松第一高等学校

高松市立高松第一高等学校 PR

 

「ナんや オちつく シマ」

皆さんこんにちは。直島へようこそ!

 直島は保元の乱で敗れた崇徳上皇が讃岐へ配流される途中、この島に立ち寄られたとき、島民の純真素朴さを賞して命名されたと伝えられる、白砂青松の自然美のある島です。

ロケ地の本村地区には、古い家屋や神社などの文化的な建造物が街中に散らばっています。これらは江戸時代に天領として栄えた時代の名残なのです。昔ながらの手法で炭焼きされた塀や立派な瓦屋根に囲まれて、地元のおじいちゃんやおばちゃんが談笑しているとても穏やかな所です。私たちはそんな直島の魅力に惹かれこの穏やかな島にレンズを向けることにしました。

 さて、この一枚目の写真。これは直島に住むおじいさん達を撮影したものです。この写真を見ると、島の人たちがこの街並みに溶け込んでいる、そんな感じがしませんか?撮った本人はそう感じ、思わずシャッターを切ってしまったそうです。

 二枚目の写真に写っているのは「屋号表札」といい、古い家のニックネームだそうです。昔からある屋号を新しいアートとして甦らせています。家にニックネームをつけて人のように大切にするところが島の温かさを表しているように感じました。

 三枚目の写真には、島にある美しい民家の内側が写っています。直島は自然がいっぱいで、人と緑との共存がうかがえます。

 四枚目は、手押し車が、主を待ちながらのんびりとひなたぼっこをしているように思えて、シャッターを切りました。今にもおばあさんがひょっこりと顔を出しそうな、そんな風景です。

家プロジェクトの角屋の中に入ってみたい?それなら、ここのタバコ屋でチケットを買いましょう。最後の写真に写っているこのおじさんがきっと笑顔でチケットを渡してくれることでしょう。

直島はどうでしたか?ほんの少しでも直島の良さが分かってもらえれば幸いです。

第六回民家の甲子園 特別賞 長崎県立小浜高等学校

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「朝って感じ」

古民家、テーマは人。さて、この町に古民家が残っているだろうか?誰に聞いても、「無いね~。」の一言。えーい、探しに行ってみよう。思いつくままぶらり、ぶらりと。

 まずは、海岸。鉄道廃線跡の道路沿いに漁港がある。「トリ貝を食べていかんね」の一声がかかる。舌鼓をうちながら古民家について尋ねた。藁葺きの家に一人で住むおばあさんは、なかなか撮らせてくれない。どうにかこうにか頑張って、散歩途中の友達三人と照れながらの一枚。『いつまでも仲良しで』。

 我が町は、山と海が近い。段々畑に、漁港、そんな景色が海岸沿いに続く。夕日も美しい。漁港を優しく包む夕日。この優しい光に包まれ、夜になる。『漁港』により添う民家のなんと落ち着くこと。これも残したい、我が町だと改めて思う。

 新しい家が多いのに、やはり残る土壁の家。廃墟のようにも見える。『倉庫?いや裏か』、古く、淋しい感じがするけれど、絵になる。裏もまたいいものだ。人の暮らしがそこにある。

 いつ、どこから流れ着いたのか、アコウの巨樹がある。『アコウの下で』暮らしてきた主が、何人いたのか。「近くで見ていかんね。」ここでもまた、一声かかる。十三人で囲む幹周り。すごい。年に二回の落ち葉を掃き、台風のときはその轟音に怯え、ともに生きてきた強さと優しさをそこに感じた。いつからかアコウとともに生きた家。今は、『犬も一緒に』生きている。

 この五枚を眺めながら、「朝って感じがする」と皆納得してしまった。なぜだろう?朝撮ったわけじゃないのに。でも、全員自然に顔を上げて笑顔になった。きっと、そこに住む人の優しさと思いが、私たちのなかにすがすがしい朝のような感覚を残したのだろう。

第六回民家の甲子園 特別賞 大分県立鶴﨑工業高等学校

大分県立鶴﨑工業高等学校 PR文

 

『時代を超えた街並み』

わたしたちは、大分市の南部にある戸次地区の撮影をすることにしました。なぜこの地域を選んだかというと、この地域は、かつて日向街道筋の在町として栄え、地区固有の伝統的な文化が息づき、江戸時代から戦前にかけて建てられた貴重な建築物が数多く現存し、今も実際に活用されています。それらの古い建物が現代社会の中でどのような存在観をあたえているのかということに興味を持ったからです。また、この地区は大分、宮崎県境の祖母山を源流とする一級河川の大野川の河口周辺の平野にあり、土壌の肥えた土地では、ゴボウなど多くの野菜が採れる地区でもあります。特にゴボウは年間七百トンと大分県全体の三十五パーセントを占めており、現在生産農家は、四十戸ありますが、高齢化による後継者不足で以前と比較するとかなり減っています。さて、わたしたち3名は、デジタルカメラを片手に散策をしながら撮影をしました。それでは撮影した写真を説明します。①、②の写真は、美容室です。鉄筋コンクリート造りで、柱頭部分など外観全体にわたり意匠に凝っている様子が見られ、きっと建造された当時では、とてもはいからな近代化を感じさせる建物だったに違いないと思います。営業中という看板も掲げられ今でも現役で活躍している建物であることがよくわかります。③の写真は、町を散策していると一軒の八百屋さんの前を通りかかり、お店で働くおばあちゃんの姿が目にはいり、カメラのシャッターを押しました。今でも現役で商売を営んでいる、たくましさみたいなものを感じました。④の写真は、歴史を感じさせる町の中に、少し違和感を感じさせる社交ダンスの文字が目に入り撮影をしました。生活の活力を生み出す要因の一つになっているのではないかと思いました。⑤の写真は、金物店です。外観はタイル張りとモダンな感じを出している建物で、商売を通して住民の生活を支える一躍をになってきたのでしょう。