第十一回民家の甲子園 優秀賞 大分県立芸術緑丘高等学校

 

大分県立芸術緑丘高等学校 PR文

 

 「あめふり」

 雨の中家族三人でぬれた石畳を歩く姿の写真。昔の街並みと現代の家が立ち並ぶ風景。その中を小さな子供と親が歩いている光景は、今と昔がとても印象に残る写真です。きっと子供が石畳で遊んでいるのでしょう。お母さんが温かく見守ると同時に、風景そのものも見守っているように見えます。

 「止まった時間」

 おじいちゃんやおばあちゃんと幼いころ一緒にご飯を作った釜戸。今ではほとんどの家庭で見ることはできなくなってしまいました。昔は日常的に見ていた風景も今では懐かしくそしてどこか寂しくさえも感じさせます。

 「音」

 風にそよそよと揺れている暖簾。この光景は現代であるはずなのに耳を澄ませば少し前の人々の会話や笑い声などが今にも聞こえてきそうです。そして私達を少し前の空間へと誘ってくれるのです。

 「白壁」

 白壁と石畳の良さが分かるこの写真は、真っ青な空の下、強い日差しのはずなのに独特の温かみや風の流れを感じる事のできる写真です。そして夏になると打ち水をしている光景は城下町の街並みとマッチしています。

 「生」

 苔むした瓦の中に一枚だけ新しい瓦がある様子はその一枚だけが時が止まってしまったかの様にも見えます。また時代の流れを感じる事のできる写真です。古いものの中に新しいものがその光景として成立し違和感を覚える事のない風景。それは素晴らしい風景でした。

 

風を感じ、時代を感じ、人の心を感じる事のできる風景。私達の心に想いを伝えてくる五つの写真。私たちが普段何気なく眺めている光景を次の世代はみることができるのだろうか。私達の心を震えさせた光景が人の心の中でも「生」き続けて欲しい。撮影を通して私たちはとても大切な事に気付きました。昔と今が「生」きていること。私達はこの大切な想いを次の世代までも残していくべきだと思います。