第十三回民家の甲子園 町並み賞(高知県知事賞) 高知県 土佐高等学校

「高知県東部には、古民家にまつわる豊富な場所が多い」。

これは、昨年初出場した時の講演で文化財研究所・溝渕博彦先生の示唆だ。これをヒントに私たちはまず、日本家屋の主役=「木材」産出の老舗・馬路村を訪ねる。


作品① 馬路村・上治(かみじ)村長に 遇う 」>

  上治(かみじ)()(かし)村長は、私たち後輩を温かく迎え入れ、馬路村の歴史と人々の努力、さらに未来への夢を熱く語った。そして、私たちに現在も大切に保存・管理されている学術保存林「()梁瀬(なせ)の千本杉」を紹介してくれたのだ。



作品② 千本杉‐()梁瀬(なせ)生命(いのち) 遇う 」>

()梁瀬(なせ)の千本杉は、日本三大美林の一つ。戦国時代、四国をはぼ制覇した長曾我部元親の一代記「元親記」豊臣秀吉が建立を命じた方広寺大仏殿の創建材料としてに、元親じきじきに山に入って伐り出しを指揮した事が記され、古くから良質の木材と認められていたことがわかる。 



作品③ 安芸の街並みに 遇う


 安芸市在住のアマチュア写真家・松本憲治さんは、市内の各地スポットで撮影会を企画して下さり、スポット

を巡る途中、27番札所・神峯寺から28番札所・大日寺に向かうお遍路さんに遭遇した。お遍路さんはこの街並み・建物を、物言わず見上げながら歩いて行った。



作品④ 瓦を重ねた土塀に 遇う

  

 松本さんが次に案内してくれたのは、旧家・須藤家のお屋敷。の屋敷を別邸とした。現在は、当主・須藤純子(すみこ)さんがお住まいだが、ここには数々の匠の技が残されている。その一つが瓦を重ねた土塀。猛火から幾度も屋敷を守った。



作品⑤ (おうぎ)垂木(たるき)‐匠の技に 遇う 」>

 

 様々に匠の技が施されたこのお屋敷の中で圧巻だったのは「(おおぎ)垂木(たるき)」だ。垂木とは、屋根を下から支え骨格となる部分。軒下から見上げると、一見普通に筋が通っているだけのように見える。が、説明を伺ってよく見ると、それぞれの垂木が、ある一点から放射状に扇のように広がっている。普通の並行垂木と異なるこの工法は、有形文化財に指定されている田野町の岡御殿にも見られる。