第十回民家の甲子園 特別賞 石川県立金沢桜丘高等学校

石川県立金沢桜丘高等学校 PR文

 

私たちは今回のテーマの「力」を表現するために、金沢市長町を訪れました。

 

長町には、長町武家屋敷跡や老舗記念館など、かつての加賀藩にゆかりのある建物が多くあります。あたりは外様大名だった前田利家が、偵察に来る幕府に警戒心を抱かせないために、塀を低くして、騎手から塀の内側を覗けるようしたため、武家屋敷の塀は低いのだそうです。土塀と石畳の路地が当時の面影をそのまま残し、庭の緑がさらに屋敷を鮮やかに見せています。加賀藩士達もこの路地を歩いたのかと思うと、時間の流れの儚さを感じました。その日はゴールデンウィークだったこともあり、多くの観光客で賑わっていました。400年経った後に自分の家が公開されたら、私ならちょっと恥ずかしいかもしれません。屋敷の中は、古い木の匂いがして、昔、誰かがここで暮らしていたことを教えてくれました。ここでどんな武士が、どんな家庭を持っていたのか…。黄色くなった畳を見ながらそんなことを考えました。

 

また、雪国の金沢ならではの知恵もあります。道の角に、漬物石のような石が据え付けてあったのを不思議に思って聞いてみると、これは、冬に下駄についた雪を落とすためのものだそうです。また、井戸は屋敷の中にあります。なぜなら、冬は雪で井戸が使えなくなってしまうのを防ぐためだそうです。金沢ならではの知恵ですね!

 

藩政時代の面影を残す長町武家屋敷。加賀藩が石川県に変わり、住宅街が観光名所に変わった今でも、武士たちの文化や血がこの町に残っています。教科書で学ぶような他人行儀な歴史とは違う力強さを、この町から感じました。これからも「加賀藩士」スピリッツは、この町に脈々と受け継がれていくことでしょう。