第十回民家の甲子園 特別賞 香川県立坂出高等学校

香川県立坂出高等学校 PR文

 

マンションが立ち並び、駅では人があふれかえっています。このような場所を私たちは毎日のように見ているせいか、それが当たり前のようになっています。しかし、一本奥の道に入ると臨海側のにぎやかな雰囲気とは対象的な静かで落ち着いた雰囲気に変わります。そこではお年寄りの方々は集まって談笑し、子供たちは小銭を握り締めて駄菓子屋へと走ってゆきます。そんな昔ながらの光景が今でも残っているのです。私たちにそのことを気づかせてくれたのが香川県のやや西に位置する町、宇多津町です。

今回私たちの選んだテーマは「現在に残る宝物」です。50年前から続く駄菓子屋。「おじちゃーん!」と毎日のように走ってくる子供たちのために、いつも幸せそうに店を開ける店主の方。私たちは、高校生になった今でも、そんな光景を目にして、自然と笑みがこぼれました。

そしてそんな店の中では、昔ながらの駄菓子に囲まれ、どのお菓子にしようか、どこに遊びに行こうかと元気に話し合っている子供たちでいっぱいでした。

もしここが高層マンションの立ち並ぶ住宅街だったとしたら、私たちがこの宇多津町を歩き、この街の人と出会い、そして知った「現在に残る宝物」たちをきっと見ることができないのでしょう。

歴史が積み重なってできた古い街は今からつくることはできません。一度失えば、取り返すこともできません。そんな命のようなこの街をこれからも守り続けなければいけないのだと思いました。私たちが今回感じたような事を、少しでも多くの方に感じてもらえるよう願っています。